受験生の皆さん、特に再受験生の皆さんは一度は悩んだことはあるであろう『面接』。
「なぜ医学部にだけ面接があるんだ、、。」
「面接落ちしたらどうしよう、、。」
などなど。
私自身、経歴に大怪我をしている身なので一時期この悩みには相当苦労した思い出がある。
しかし、医学部における面接は
”人格的にヤバイ学生を学内に入れない”というネガティヴアプローチ
”自大学にメリットのある人間を入れる”というポジティブアプローチ
この2点のアプローチの大原則で動いていることをしっかり理解すれば実は必要以上に恐れることはない。地雷を踏まずに無難に過ごせば、基本的に平均点前後の得点になる。
この大原則を前提として、具体的にどういうふうに理解していけばいいのかを4つに分けてまとめていく。
①面接の大切な心構え
まずはどういう心持ちで医学部の面接について望めばいいのか。
これは上記の原則から導き出されるが、”この地域に医師として貢献してくれる常識人”。この人格を演じるような心構えで回答内容や態度を用意すれば地雷を踏む確率はほぼ0になる。
後でも述べるが、面接ではほぼ必ず「あなたは将来この地域に残るのか」というような内容の質問をされる。特にその傾向は地方大学で顕著になる。実際に腹の中でどう考えているかはおいといて、ここでは必ずこの地域に貢献したいという思いを伝えること。変な正義感を出して正直に答えるのはマストで避ける。
この心構えが一つの大きなポイントである。
そしてあくまでも社会的な常識人でいることも忘れずに。
これは挨拶や、目線、姿勢などを当たり前に行えば問題ない。
②どの大学でも聞かれる頻出質問事項
医学部の面接は10〜15分ぐらいなので医学部側ができる質問、聞いておきたい質問は限られており必然的に頻出パターンが決まってくる。
よって、以下の5つの質問については澱みない答えを用意しておくほうが賢明。
・あなたはなぜ医師を目指しているのですか
・なぜこの大学を志望しているのですか
・どんな医師になりたいですか
・将来はどこで働きますか(重要★)
・(再受験の方は)どのような仕事をされていましたか
その他全ての質問を予想して回答を用意しておくことは逆にリスクである。そもそも不可能だし、その時間があったら学力にリソースを注いだ方が合格率は上がる。この辺りを押さえておけばあとは取るにたらない質問(内容が合否を分けない)なのでそこは臨機応変に対応する。
※最近の医学情勢についての質問なども聞かれることがあるとの相談があります。
確かに、聞かれることはあるが合否に関わるような質問ではないでしょう。
また、医学的回答を期待しているのではなく、倫理観や常識を確認したいだけなので一般的な無難な回答か、自信がなければ「不勉強で知りません」と答えましょう。
③実践練習を積んでおく
面接のシミュレーションは必ずしておくべき。
入室から着席、回答、離席、退室まで時間を計って数回こなしておくと安心して本番に臨める。できれば誰かに面接官役をやってもらうといい。
余談だが、医学部入学後もpost-cc osceという実践形式の診察ができるかをみる試験があるので『シミュレーションをする』という習慣を早くから身につけておくと後々楽できる。
④最も簡単で大事なこと
ズバリ禁忌を踏まないこと。
禁忌とは
⇨当該地域に残らない意思表示、医師になる早期が不純(お金、社会的地位など)です。
この二つの禁忌を確実に避け、常識人としてハキハキと答えれば面接で弾かれるという恐れはなくなる。
勘の鋭い方はお気付きだと思うが、禁忌の内容は先に述べた大原則と同義。
ここを押さえておけば、あとは結局良くも悪くも学力勝負になる。
最後にくれぐれも面接の点数に期待しないこと。
予想点数は面接平均点よりやや下の点数を設定して見積もっておきましょう。
あくまでも学力で合格点を取り切るという姿勢が重要。
あなたが今回の話を参考に、合格を掴み取っていただけるよう祈っています。