0からの医学部受験コンサルティング『ONE』

中卒→国医Drが運営する受験コンサル

医学部の「地域枠」について教える

今回は医学部地域枠について個人的見解をまとめる。

 

皆さんは医学部の「地域枠」ご存知ですか?

 

非常に熾烈な争いが繰り広げられる医学部受験。

そんな医学部受験、少しでも合格可能性が上がる方法があれば飛びつきたくなるもの。

 

 

そんな受験生の思いを利用し(?)

地域の医師確保に繋げようという制度が地域枠(県内定着枠)。

地方の医学部だと基本ある。

 

簡単に言えば

「将来この地域に貢献します!」という条件で医学部に入学する枠のこと。

 

これにはメリットとデメリットがあって

 

 

メリットとしては入試段階で入学しやすくなったり、

在学中奨学金(中には月15万とかも)がもらえたりする。

 

 

例えば入試では地域枠で受験してそこで落ちても

そのまま自動的に一般枠で受験できたり。

まあ受かりやすくなる。

 

 

それと引き換えにデメリットとして、

診療科の選択や働く地域に制限がかかってしまう。

 

具体的には、

専門診療科はこの中から選んでください〜、とか

卒後8年間はこの地域で働いてください〜など。

 

地方の病院を中心にこの制度は多く存在し、

精神的負担の大きい受験生は受験のストレスから解放されたい気持ちもあって、

安易な選択をしてしまいがち、である。

 

もちろんその地域出身で

親が開業していてその地域から出るつもりない!とか

そういった方にとっては好都合だとは思う。

 

しかし一般的に言うと僕が思うのは

「できるならば使わない方がいい」

ということ。

 

なぜなら医学部を卒業した後の自分の考えや

もっというと医療業界が数年後どうなっているかわからないでしょ...

 

理由はこの一点につきる

 

地域枠で入学すると圧倒的に自由が制限される。

 

卒後に所属することになるその地域(大学)の医局

ここで数年働けば医師としてのキャリアはほぼ決まってしまう。

 

医師になる利点の一つとして

全国どこでも基本売り手市場で働けることが挙げられるが

地域枠に縛られるとこのようなことは叶わず、

いわば地域限定の医師免許となってしまう。

 

このような理由からその地域から絶対に出るつもりはない、場所なんかどこでも良いのでとにかく医学部に合格したいなど一部の条件を満たす方は以外はやめておくのが無難。

 

これはあくまでも1人の医者の一意見なので参考までに。

 

しかし受験生としては選択肢の一つとして知っておくに越したことはない。

メリット・デメリットをよく検討したうえで必要と判断した場合は使いましょう。

 

以上、医学部の地域枠についてでした。