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医師国家試験について教える

Twitter上で117回医師国家試験について賑わっている。

毎年この時期になると界隈では必ず話題となる。

 

今回は医師を目指す者にとってのラスボスとなる医師国家試験について紹介する。

 

医師国家試験は一般臨床(通称パンリン)・必修に大きく分かれる。さらに細かく言うとA〜Fまでの50問ずつ6ブロックに分かれておりB、Eブロックが必修で100問。その他がパンリンの300問。これをA〜C、D〜Fと2日間かけて解いていく。

そして国試を国試たらしめるポイントは必修落ちという制度と禁忌選択肢の存在。必修科目では8割以上得点できないとパンリンが例え満点だろうとその時点で不合格だし禁忌(倫理的に医者になる人間が選んじゃダメな選択肢)をいくつか踏むと即不合格。これがあるだけでプレッシャーが倍増しメンタルを削られる。マジで。
パンリンは相対評価で受験生下位10%が落ちるように合格最低点が調整される。例年大体7割ぐらい。

【必修96.4%般臨80%】夏MEC偏差値28から116回医師国家試験合格までの流れを教える|Ted | 中卒→医師|note より

 

これが医師国家試験である。

 

 

合格すれば医師。

 

しかしこの医師国家試験、今まで受けた試験の中で1番しんどかった

単純に合格できるかと言う難易度で言うと

僕は医学部受験に2回落ちていると言うこともあり医学部受験>医師国家試験

となるがしんどさも含めた総合点では医師国家試験に分がある。

 

しんどいポイントは大きく2つある。

  1. とにかく暗記量が膨大でヘビー
  2. 90%の受験生が合格し医師になるが落ちればただの大卒ニート

以下それぞれ解説する。

①とにかく暗記量が膨大でヘビー

医師国家試験は暗記すべき事項が非常に多い。

以下は厚生労働省が設けている出題範囲で、前述の必修とパンリンの目次である。

上記各項目でそれぞれ独立したそこそこ難しい試験が成り立つレベルの問題が出る。

要は医学部6年間で学ぶべきことを全て暗記。単純に量の暴力

人によっては理3以上らしい。

②90%の受験生が合格し医師になるが落ちればただの大卒ニート

筆者も”合格率90%の試験なんて車の免許と一緒じゃん。楽勝じゃね?”と思っていたが

試験がどんどん近づくにつれ人間悪い方向にどうしても考えてしまう。

 

合格率90%なので周りの同期は基本的に受かるのである。

そうした中で「自分だけ落ちたらどうしよう」「落ちたらあらゆる方面に迷惑かかる」

など、こうした考えは合格の二文字をみるまで付きまとう。これがまたしんどかった。

 

上記のような理由から

医師国家試験は難しいと言うよりしんどい。

 

ただ、ここを突破すれば医師免許が手に入り春には医師として病院を歩ける。

また、現代日本において医師免許はかなりのチートアイテムなので

医師として働ける以外にも多くの恩恵が受けられる。これについてはまた別の機会に。

最後のラスボスクリアを目指して頑張りましょう。

そしてクリアした方は本当におめでとうございます。

 

以上、医師国家試験についてでした。